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2019年09月01日

Shix Motorcycle 1946 Harley-Davidson UL

取材協力=シックスモーターサイクル phone 072-924-7540 http://www.shix-mc.com/

無駄を省いたシンプルさに見えるチョッパーの基本形

たとえば「過ぎたるは及ばざるが如し」という諺にあるとおり、チョッパービルドという行為は、‘やりすぎない’ということも重要な要素かもしれません。ここに紹介する大阪のシックスモーターサイクルが手掛けた一台を見ると、そんな基本的な考えが、思わず心の中に湧き起こります。
ご覧のとおり、この車両は決して派手で華美なパーツが散りばめられている訳ではないのですが、眺めれば眺めるほど「こういうチョッパーもいいよなぁ」という気持ちが自然と心の中に広がるのですが、素材として真に良いものは、いたずらに手を加えるべきではないのかもしれません。

車体はストックの1946年式ULをベースに、ドッグボーンライザーとエイプハンガーでハンドル周りのイメージを一新し、フラットフェンダーにコブラシート、シッシーバーやドラッグパイプを装着したに留めているのですが、その佇まいはズバリ、‘飽きがこない’類のもの。また、こうしたシンプルなチョッパーだからこそ、各パーツの配置のセンスや創り手の丁寧な仕事ぶりも際立つものとなっています。

もともと、チョッパーにはストックバイクから鈍重なパーツを取り外し、軽快さを与えた歴史がありますが、このマシンの無駄を省いたシンプルさは、そんな基本を思い起こさせるもの。これぞ、まさに素材の良さを活かした好例なのではないでしょうか?


エンジンは1946年式サイドバルブUL。1340ccの排気量を誇るだけに歴代SVの中でもパワフルなフィーリングが味わえます。


クラッチペダルは純正のロッカータイプをそのままキープ。アンダーソンタイプのペグの位置も絶妙です。


リンカートキャブにはビンテージタイプのエアクリーナー(バードディフレクター)を装着。ブラック仕上げで表情を引き締めます。


シートはダイヤモンドステッチのコブラシートを選択。薄めの肉厚が車体のシンプルさを強調します。

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