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2020年06月19日

MOTOR GARAGE GOODS:YAMAHA SR400

取材協力＝モーターガレージグッズ phone 06-6865-4000 http://www.mggoods.com/index.html

豊富なオリジナルパーツを駆使し、具現化された隙のない完成度

　H-Dから国産用まで様々なモデルに向けて専用のプロダクツを独自に開発し、リリースする大阪のモーターガレージグッズですが、ここに紹介する一台はまさにその同店のオリジナルパーツで固めたもの。聞けば、そのパーツ類はバイク全体で1500点ほどで、ヤマハSR用だけをみても500点ほどとのこと。そこにウインカーなどの汎用品を入れると700点ほどのSR用パーツが用意され、もはや『メーカーレベル』といっても差し障りない展開をみせるのですが、このマシンにしても、あたかもメーカーの工場から出荷されたコンプリートマシンの如き佇まいを見せつけるに至っています。

　その中でも、まず目に飛び込むパーツがフロントに装着されたスプリンガーフォークだと思いますが、これはグッズがヤマハSR用として開発した専用設計品。SRチョッパーを製作する際、ハーレー用のフォークなどを流用するケースもありますが、そうした場合、スタイルにせよ、操作感にせよ、多少の“違和感”が生じてしまうのは致し方ないところ。これまでのSRカスタムではメインフレームにハンドルストッパーを付けるような構造のものが多く見られましたが、このパーツはシャフトのオフセットを見直した専用の金型を採用した設計。ノーマルのフレーム加工を一切、必要とせずボルトオンで装着可能な点も大きなアドバンテージといえるものです。

　またリア周りもオリジナルのローダウンスイングアームとショートショックによって全体のシルエットが整えられているのですが、こうしたオリジナルのプロダクツとタンクやシート、フェンダーなどのワンオフパーツを組み合わせた完成の姿は見事なもの。良い意味で“雑味”を感じさせないスタイルは、繰り返しになってしまいますが、メーカーレベルのソレを彷彿とさせるものとなっています。
　このマシンに装着されたパーツ類のセールストークを読んでみると「バイクとしての安全なハンドル切れ角の確保」や「サスのストローク量」についてなど、あくまでも「スタイルと機能」を両立する姿勢が垣間見えるモーターガレージグッズのスタンス……それが車体を取り巻く凛とした空気感に繋がっているのは、まず間違いありません。

キャブはグッズがプロデュースするφ38mmのVMタイプを装着。鋭い加速を実現する上、キットで18,800円（税抜）という価格も魅力です。