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ショベル時代の『バナナ・キャリパー』のデザインを踏襲した上で
小型化し、性能を高めた4ポット・ビレットキャリパー
スーパーXRやスーパーリアルナックルをはじめとする数々のオリジナル・エンジンやパーツ類、トラックテック・サスペンションやホイールなどハーレーに『走りのパフォーマンス』を与えることに定評のあるサンダンスが新たなブレーキキャリパーを開発中。現在、試乗車への装着走行テストという段階に差し掛かったそうなので、まずはそのニュースをここでお伝えさせて頂きます。
これまでH-D用市販ブレーキの中では最高峰の制動力を誇った『ZAK’s Performance』キャリパーをリリースしてきた同店ですが、今回、開発中のソレは1974〜1977年にショベルヘッドで採用された通称『バナナ・キャリパー』のデザインを踏襲した上で小型化。ご覧のとおり様々なタイプのカスタムにマッチするルックスに仕上げられています。
無論、今回のNewキャリパーも性能面で『ZAK’s Performance』を踏襲したものとなっており、航空機に採用されるアルミでのビレットボディや4ポット・ピストンなど高い制動力が見込めるもの。クラシカルなルックスに現代的なパフォーマンスが与えられたサンダンスらしい製品となっています。
ちなみに現在はアルミビレットのフィニッシュとなっていますが、市販段階では純正のカラーを再現した赤みがかったグレーにコーティングされる予定とのこと。また価格も8〜9万円前後になるそうです。
対応車種はEVOとTC、正立サスのMW8ですが、ショベル用も準備中。純正のバナナキャリパーといえば、そのデカすぎるボディゆえ、ガタツキは当たり前。それどころかキャリパーピンがローターに擦れて、キャリパーそのものが落ちて、ローターに引きづられた結果、突然ロックしたり……といった病状もありましたが、当然サンダンス製は、そうしたトラブルは皆無。たとえばショベルFLHやヘリテイジなど、クラシカルなルックスの車両の場合、市販品の多くがビレットフィニッシュとなっているゆえ、多くのユーザーにとってキャリパー選びも悩みどころだったと思いますが、このサンダンス製ならマッチすることウケアイだと思います。無論、ツアラーモデルにもハマりそうです。
徹底した走行テストの後、市販が予定のこのプロダクツ。その登場が楽しみです。